« 芸術の秋 | トップページ | オペラな1週間 »

2012年10月20日 (土)

リヒテンシュタイン展行きました。

このところ、連日オペラの稽古が続いています。
「オペラBOX ヘンゼルとグレーテル」(10月21日東京文化会館小ホール、11月3日文京シビックホール小ホール)と「オペラは恋の処方箋 Vol.3」の公演目前ですから。

そんな中、六本木の国立新美術館で始まっている「リヒテンシュタイン ~華麗なる侯爵家の秘宝~」展に行ってきました。

オーストリアとスイスの間にある小さな小さな国リヒテンシュタインは、当主である侯爵によって、優れた美術品のコレクションこそが一族の栄誉である…という家訓の下、500年以上にわたってヨーロッパの傑作美術品を集めていることで知られています。
その数3万点ですって!!
なかでもルーベンスのコレクションは世界に知られたものです。

私もウィーンにあるリヒテンシュタイン宮殿に何度か行ったことがあります。
美術館としては2004年にオープンですから、まだ新しい。
市内ではありますが、リンクと呼ばれる旧市街からは離れた場所にあります。18世紀に建てられたころはウィーン郊外の夏の離宮だったのですね。
広いバロック式庭園もあってのんびり散策するのに最適。ルーベンス・ブラッセリーというカフェ&レストランも館内にあります。

玄関ホールには黄金に輝く金箔の馬車が展示され、貴族気分に浸ってから館内へ。
オープンに際して、建造時の内装に修復してあって、そこにルネサンス、17~18世紀ボローニャ絵画、ルーベンスやヴァン・ダイク、レンブラントの手による名画がズラリと展示されております。
とにかく宮殿だから部屋も広いし、天井も高い。
日本国内には決してないスケールなのです。
ルーベンスの大作は当時の王侯貴族や教会から大人気でしたが、絵が飾られる場所はそれなりの大空間だったわけで、絵画本来の見方ができるのは、やはりそういう空間に展示されてこそというのが納得できます。

近くでじっくり鑑賞するのも大事ですが、大きな絵画がテーマを持つ連作として同じ部屋に並べて展示されているのを離れた位置から眺めるのも壮観です。
ウィーンのリヒテンシュタイン美術館ではそれが可能。一度訪問されると素敵です。

さて、今回の日本での展覧会は侯爵家のコレクションから140点の絵画やブロンズ像、調度品、美術品を観ることができます。
ルーベンスの「マルスとレア・シルヴィア」、「占いの結果を問うデキウス・ムス」(3メートル×4メートルの大迫力!)などの大作。同じくルーベンによる肖像画の傑作「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」(ルーベンスの夭折した娘の肖像)
ヴァン・ダイク「マリア・デ・タシスの肖像」、ラッファエロ「男の肖像」などに加え、バロック・サロンが設けられています。

先ほどお話したウィーンでの展示は、広い部屋に家具調度品と一緒に絵画を展示してあるもので、昔の侯爵家宮殿での展示とはこのようなものだ…というのがバロック・サロンで分かるようになっています。
天井画もちゃんと天井にセットしてあって、下から天井を眺めるように鑑賞します。
いままでの日本の美術展だと、壁に展示するのが一般的でしたが、このバロックサロンのように空間すべてで美術品をオリジナルの展示に近い形式で鑑賞できるのは、なかなか斬新です。まことに居心地の良い空間でした。

東京メトロ「乃木坂」駅直結の国立新美術館にて12月23日まで開催。
新しい美術展のカタチとして、たいへん面白かったです。


« 芸術の秋 | トップページ | オペラな1週間 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

投稿: 履歴書の添え状 | 2014年4月29日 (火) 17時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/546588/55930395

この記事へのトラックバック一覧です: リヒテンシュタイン展行きました。:

« 芸術の秋 | トップページ | オペラな1週間 »